
検査
検査
どんな検査にも得意・不得意があります。そのため、病気を特定し、その病気の状況を把握する(ステージング)ためには、様々な検査を行い、色々な角度から評価し、総合的に判断することが大切です。
身体検査 | 視診・聴診・触診など。 |
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血液検査 | 貧血の評価、内臓機能評価、代謝評価、炎症評価など 幅広く確認することができます。 |
尿検査 | 尿路結石の確認、腎機能の評価、糖尿病の評価など。 |
糞便検査 | 腸内細菌のバランス、寄生虫の確認など。 |
X線検査 | 臓器の形態や大きさの評価が可能。 骨の異常や呼吸器系の異常の検出に優れています。 |
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超音波検査 | リアルタイムで臓器の内部構造や動きの評価が可能。 心血管系と腹部臓器全般の異常検出に優れている。 |
がんは様々な部位に発生します。そのため、全身的なチェックが必要になります。特に、X線検査や超音波検査などの画像検査はとても大切です。
日常生活において中々気づきにくい病気です。X線検査による心臓の大きさの評価、超音波検査による心臓の動き、血流の評価を行います。また、特殊な血液検査による心臓バイオマーカーの確認ができます。
嘔吐、下痢など症状としてはわかりやすいですが、これらの症状は様々な病気で見られる症状なので、鑑別が非常に大切です。一般検査と画像検査に加え、内視鏡検査や造影検査、特殊な血液検査(膵炎、膵外分泌不全、肝機能不全)などが必要になることもあります。
呼吸器系の問題なのか、その他(心臓や消化器系)の問題なのかという判別が非常に重要です。X線検査による評価が第一ですが、血液検査や超音波検査により他の疾患の除外も大切です。
尿結石、膀胱炎、腎臓病など様々な病気があります。尿検査が主体ですが、血液検査や画像検査(X線検査や超音波検査)も必要になります。また、慢性腎臓病では尿蛋白の評価や血圧測定も大切です。
細菌・真菌(カビ)・寄生虫(ノミ・ダニ)などの病原体による感染症なのか、アレルギーなのかの鑑別が必要です。またホルモン異常や免疫疾患、悪性腫瘍(がん)によることもあるので、様々な病気との鑑別が必要です。
検眼鏡による観察や涙の量、角膜の傷の確認、眼圧検査、散瞳検査を行います。
白内障、緑内障、ぶどう膜炎、角膜潰瘍、乾性角結膜炎、進行性網膜委縮などの病気を検出出来ます。
ワンちゃんでは副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、甲状腺機能低下症、ネコちゃんでは甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患を検出できます。